『自転車屋さんの高橋くん』9巻のあらすじと感想【ネタバレあり】溶け出す過去と、本当の気持ち

大人恋愛マンガ
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『自転車屋さんの高橋くん』は、仕事に疲れた大人女子が“予想外の優しさをくれる年下男子”に少しずつ心を溶かされていく恋愛漫画です。

今回は、心にじんわり染み入る人間模様が話題の『自転車屋さんの高橋くん』第9巻のあらすじと感想をお届けします。

物語が大きく動き出し、遼平の「家族」のカタチが少しずつ変化していく今巻。涙なしでは読めない名シーンが詰まっていました。

この記事では9巻のネタバレあらすじと感想を紹介します。
ここから先はネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

  • 作者:松虫あられ
  • ジャンル:大人の恋愛・年下男子・日常系
  • 既刊:1巻〜9巻(2025年9月30日)
  • 配信サイト:コミックシーモア、ebookjapan、Amebaマンガなど

登場人物

飯野朋子(はんの ともこ)・通称パン子(30)

気弱で、人に強く言えないアラサーOL。頼まれると断れず、職場でもセクハラまがいの言動に何も言い返せないほど“NOが言えない”性格。

高橋遼平(たかはし りょうへい)(26)

近所の自転車店で働く、ちょっとヤンチャな雰囲気の年下男子。見た目はヤンキーっぽいが根は優しく、困っている人に迷わず手を差し伸べる世話焼きタイプ。強引なところもあるが、その裏にある誠実さと不器用な優しさが魅力。

『自転車屋さんの高橋くん』前回のあらすじ

『自転車屋さんの高橋くん』8巻では、
遼平と朋子の関係が少しずつ安定しながらも、
それぞれが「家族」とどう向き合うのかを考え始める巻でした。

遼平は祖父・惣司との距離や、長く会っていない父・進司の存在を改めて意識します。
一方の朋子も、バイト先での人間関係や、相手を思うがゆえに言葉を飲み込んでしまう自分に悩み、
「本当のやさしさって何だろう」と考えるようになります。

穏やかな日常の中で、
これから避けられない“過去との対面”が近づいていることを感じさせる内容でした。

『自転車屋さんの高橋くん』【ここからネタバレ】9巻のあらすじ

51話

クラブで酔ってしまったジョゼは、遼平の家で朝を迎えます。
その後、遼平はジョゼを家まで送り、今度はジョゼの家で食事をごちそうになることに。

ママやパパ、妹のイザベラ、弟のガビとにぎやかな家族に迎えられ、
あたたかい空気に少しほっとする遼平。
帰り際にはイザベラから「私とも遊んで」と連絡先を交換する場面も…。

さらに、まさやんの父・将幸とも会い、
遼平は昔から将幸にお世話になっていることをジョゼに話しました。

一方その頃、遼平の父・ゆい(進司)は、
朋子の母・聡子から「遼平に会いに行って、ちゃんと話したほうがいい」と背中を押されます。
友だちだから一緒に行ってあげる、という言葉に支えられ、
ゆいは朋子に「遼平に会いに行くから一緒に来てほしい」と伝えるのでした。

52話

朋子は遼平に電話をかけ、祖父・惣司のお見舞いに行こうと思っていること、
そしてついに、いま遼平の父・ゆいと一緒に暮らしていることを正直に伝えます。

突然の事実に動揺する遼平でしたが、
ゆいの「話がしたい」という言葉を受け止め、
「オレも聞きたいことが山ほどある」と落ち着いて答えます。

その夜、朋子はバイト帰りに渚央と駅まで一緒に歩きます。
渚央は以前つらく当たってしまったことを謝り、
過去に“自分の性別が定まらないこと”を「理解してあげている風」の人に傷ついた経験を打ち明けます。

今の職場の店長は他人に興味がなく、それが逆に心地いいからこそ、この環境を壊したくなかったという本音。
朋子はその気持ちを受け止め、
ふたりの間にあったモヤモヤは、静かにほどけていきました。

53話

進司の高校生時代の回想。

家を出ていった母の服を着て化粧をし、進司は将幸を公園へ呼び出します。
そして「ずっとこうしたかった」と前置きし、
「女として将幸が好きだ」と、自分の本当の気持ちを打ち明けました。

しかし、将幸は突然の告白を受け止めきれず、進司を拒んでしまいます。
進司は冗談だったと気持ちを押し殺し、そのまま別れることに。

それでも進司は、失恋してでも
自分の“本当の姿”を知ってほしかったのでした。
その後、進司は何も告げずに学校を辞め、家を出てしまいます。

現在に戻り、遼平がまさやんの店で食事をしていると将幸が来店。
翌日、父・進司が来ることを伝えられ、
20年以上ぶりの再会を前に、将幸は複雑な表情を浮かべます。

54話

いよいよ、ゆい(進司)・聡子・朋子は岐阜へ向かいます。

緊張で落ち着かないゆいとは対照的に、
朋子がにこべぇへのお土産を大量に抱えている姿が少し和ませてくれます。

岐阜に着いたあと、家から逃げ出してしまったにこべぇを
朋子が持ってきたおもちゃで捕まえ、
久しぶりに再会した朋子と遼平は思わず抱き合います。

そして、ついに遼平と進司が対面。
進司が話し出そうとしたそのとき、遼平は
「話の前に行ってほしい場所がある」と病院へ向かいます。

惣司は少し驚いた表情を浮かべ、「進司です。」と言った進司にそっと問いかけます。
「まだ名前は進司なのか…?」と聞き、
「私の名前…ゆいって言います」と告げ、新しい名前を受け止めてもらえた瞬間、
抑えていた感情があふれ出してしまうのでした。

遼平と進司が病院から家へと向かおうとすると、そこへ将幸が現れます。

55話

将幸が車で遼平の家まで送ってくれていた途中、将幸は進司に謝罪します。

進司が自信を失い姿を消してしまったこと、
遼平がひとり残されたこと。
直接ではなくても、自分の対応が関係していたと。

進司もまた自分の思いを伝え、
長年のわだかまりは少しずつ溶けていきます。

その後、進司と遼平はようやく本音で話し合います。
遼平は「やっぱり寂しかった」と率直な気持ちを伝え、
迎えに来てほしかったのは“いま”ではなく“子どもの頃”だったと語ります。

進司は遼平を置いて行った理由に「心を殺さずに生きたかった」と答え、
それでも遼平が大切だったからこそ離れたのだと打ち明けました。

56話

話の途中、ジョゼから「にこべぇの家族が見つかったかも」と連絡が入ります。

にこべぇを母犬の元へ連れていきますが、
そこはもうにこべぇの居場所ではありませんでした。
それは、どこか遼平と進司の関係にも重なります。

帰り道、遼平は朋子と合流し、散歩をしながら話をします。
朋子は、進司と一緒に暮らしていたことを言えなかったことを謝り、
「相手のために黙ること」が本当にやさしさなのかをふたりで考えます。

遼平は「傷ついてもいいから、オレのために言ってほしい」と伝え、
さらに、名古屋で母親のことを知る人物に会ったことを打ち明けるのでした。

おまけ漫画

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短いながらもクスッとできて印象に残る内容なので、ぜひ単行本でチェックしてみてください♪

『自転車屋さんの高橋くん 9巻』感想

9巻は、遼平の父・進司が過去と向き合うことが大きなテーマの巻でした。

謝りたい気持ちはあるのに、
許してもらえないと思い込んで動けずにいた進司。
その背中をそっと押したのが、朋子と聡子だったのが印象的です。

父として、息子として、そして好きだった人として。
20年以上越しに向き合う怖さと、
少しずつ心の氷が溶けていくような温かさを感じました。

遼平が「寂しかった」と言葉にできた場面も、とても胸に残ります。
「迎えに来てほしかったのはいまじゃない」という言葉から、
彼がすでに朋子という居場所を見つけていることが伝わってきました。

次巻では、遼平の母親について何か分かりそうで続きが楽しみです!
恋愛だけでなく、人とのつながりやジェンダーについても深く描かれていて、
やっぱり読みごたえのある作品だなと改めて感じました。

ただの恋愛漫画の枠を超えて、家族とは何か、自分らしく生きるとは何かを問いかけてくる、本当に深い一冊でした。

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『自転車屋さんの高橋くん 9巻』まとめ

過去と現在が交差し、止まっていた時間が動き出した第9巻。

遼平と父・ゆいの対話は、100点満点の和解ではないかもしれません。でも、お互いに「本当の気持ち」を言葉にできたことは、二人にとって大きな救いになったはずです。

そして気になるのは、ラストに浮上した「遼平の母」の影!
次はどんな真実が待ち受けているのか、遼平と朋子の未来に光があることを願って、次巻を待ちましょう!

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