『自転車屋さんの高橋くん』は、仕事に疲れた大人女子が“予想外の優しさをくれる年下男子”に少しずつ心を溶かされていく恋愛漫画です。この記事では5巻のネタバレあらすじと感想を紹介します。ここから先はネタバレを含むのでご注意ください。
作品情報
- 作者:松虫あられ
- ジャンル:大人の恋愛・年下男子・日常系
- 既刊:1巻〜9巻(2025年9月30日)
- 配信サイト:コミックシーモア、ebookjapan、Amebaマンガなど
キャラ紹介
飯野朋子(はんの ともこ)・通称パン子(30)
気弱で、人に強く言えないアラサーOL。頼まれると断れず、職場でもセクハラまがいの言動に何も言い返せないほど“NOが言えない”性格。
高橋遼平(たかはし りょうへい)(26)
近所の自転車店で働く、ちょっとヤンチャな雰囲気の年下男子。見た目はヤンキーっぽいが根は優しく、困っている人に迷わず手を差し伸べる世話焼きタイプ。強引なところもあるが、その裏にある誠実さと不器用な優しさが魅力。
▼1・2巻はAmazon Kindleで無料でしたが、3巻からは有料になります。
『自転車屋さんの高橋くん』前回のあらすじ
『自転車屋さんの高橋くん』7巻では、
朋子は料理人として成長するため、2年間東京へ行くことを決意します。
突然の遠距離宣言に戸惑う遼平は、不安や寂しさから思うように気持ちを伝えられず、2人はすれ違ってしまいます。
それでも少しずつ本音を言葉にし合い、引っ越し当日にはお互いの未熟さを認め合うことができました。
別れ際、遼平は指輪を渡し「戻ってきたら家族になれるか聞かせて」と約束を残します。
離れていても想いはつながっている――
そんな希望と不安を抱えたまま、2人の遠距離恋愛が始まりました。
『自転車屋さんの高橋くん』【ここからネタバレ】8巻のあらすじ
45話
8巻は、久しぶりに遼平が東京へ遊びに来るところから始まります。
駅で再会した2人は、自然と距離が近くて、いきなりイチャイチャ。久々の再会が嬉しそうで、見ているこちらまでにやけてしまいます。
一緒に食事をしたり、まさやんのお店に新しいバイトが入った話をしたり、キミちゃんの出産祝いを選びに行ったりと、穏やかな時間を過ごす2人。
たくさん歩いたあとは、朋子が働いているイタリアンのお店へ。
遼平は、電話だとちゃんと話せなくてごめんと謝ります。
朋子の仕事終わりが遅く、いつも眠くなってしまうことを気にしていたのです。
手を握りながら「明日、帰りたくないな…」と漏らす遼平に、胸がきゅっとなります。
夜は久しぶりに恋人らしい時間を過ごしますが、朋子は心の中で引っかかっていました。
――遼平の父・ゆいのことを、まだ伝えられていない。
翌朝、駅で別れる2人。
次は遼平の誕生日に会おうと約束し、遼平は少し寂しそうな背中で帰っていきました。
東京での朋子は、バイト先の先輩・渚央とうまくいかず、悪い人ではないけれどやりづらさを感じてモヤモヤ。
一方岐阜では、いつものメンバーにジョゼも加わってみんなでたこ焼きパーティー。
ジョゼに「遠距離には慣れましたか?」と聞かれた遼平は、「やることはあるのに、何していいかわからん感じ」と答えます。
帰り道、遼平は、今までは朋子が生きがいみたいだったけど、それでいいのだろうかとテルちゃんにこぼします。
そんな中、雪道の川辺で子犬を見つけ、2人は保護するのでした。
46話
子犬を連れて帰った遼平は、疲れ果てて朋子からの連絡に返事もできないまま眠ってしまいます。
翌朝、祖父の叫び声で目を覚ますと、部屋は大惨事。
子犬のおしっこを踏んでしまう遼平に、思わずクスッ。
病院で健診やワクチンを済ませ、バタバタしていると朋子から荷物が届きます。
実はキミちゃんへの出産祝いを、間違えて遼平に送ってしまったとのこと。
遼平はそれを直接キミちゃんの家へ届けに行きます。
家では、原稿と育児に追われて疲れ切ったキミちゃん夫婦の姿が。
遼平は「何すればいい?」と自然に手伝いを申し出ます。
赤ちゃんの世話は、ショータのお世話経験がある遼平にとってお手のもの。
キミちゃんは少し眠ることができ、原稿も無事完成します。
そこで話題に出たのが、駿河さんとの交換日記。
「気持ちを整理して伝えられるから助かってる」という言葉に、遼平は興味を持ちます。
帰宅すると、ぶっきらぼうな祖父が子犬の世話をきちんとしてくれていて、そのやり取りがとても微笑ましいシーンでした♪
47話
耕起は職場で誕生日を祝われ、上司から趣味に合わないクッションをもらいます。
その場では笑顔で対応しますが、帰宅後はモヤモヤ。
そんな中、遼平から子犬を飼わないかという連絡が。
犬が苦手な耕起は大騒ぎしつつも、いらないと思ったクッションを気に入った子犬がだんだん可愛く思えてくるのでした。
耕起と食事へ行く道中、遼平は朋子に手紙を書こうと郵便局で切手とレターセットを買おうとしますが、場所を間違えて恥ずかしい思いをします。
耕起は「相手を思うほど、何が正解かわからなくなる」と優しくフォローするのでした。
一方東京では、渚央が客から性別を揶揄われる出来事が起こります。
朋子が声をかけると、渚央は「つらくないわけないだろ」と吐き出します。
朋子にはわからないだろうから気にしなくていい、と言いながらも、抱えてきた痛みがにじむ場面でした。
48話
遼平の父・進司(ゆい)の過去と現在の心情が重なる回です。
学生時代の進司は、まさやんの父・将幸と歩いている最中に、母が家を出ていく場面を目撃します。理由を聞いても父は「勝手に出ていった」と淡々と答えるだけ。その態度に傷つき、この父と二人で生きていく息苦しさから、街を出て東京へ行きたいと口にします。
その夢を見たゆいは、慌てて仕事へ向かい、仕事後はバーのお客さんと食事をします。相手が父と同じくらいの年齢だったことから、もう会うことのない父の存在、そして遼平との関係についても考え込んでしまいます。
一方、休みで家にいた朋子は、バイト先での渚央との出来事をゆいに相談。
ゆいは、他人に詮索されることのつらさに共感しながら話を聞きます。
朋子は「やりにくいのは困るけど、キズついてもいいとは思ってない」と語り、相手を思いやろうとする朋子らしいやさしさが印象に残る回でした。
49話
祖父・惣司が倒れ、一命はとりとめたものの長くはないと告げられる遼平。
目を覚ました惣司は、「早く朋子のところへ行け」と静かに言います。
隣に住むサヨから惣司の過去を聞き、遼平は、祖父が自分を縛らないようにしてきた理由を知ります。
疲れ切った遼平は、朋子との電話の約束も忘れ、返事もできないまま。
ふと見つけたレターセットで、朋子へ手紙を書くことにします。
ここでやっと子犬の名前を「にこべぇ」と名付けるのでした。
その後、惣司は寝言で元妻・はるかの名を呼び、「進司を好きにさせたれ…」とつぶやくのでした。
50話
ジョゼに誘われ、息抜きにクラブへ行く遼平。
その街並みに見覚えを感じ、幼い頃、父とどこかで暮らしていた記憶を思い出します。
途中、職質される人を見て、ジョゼが語る「見た目」で判断される怖さ。
ジョゼの笑顔の裏にある影が垣間見えます。
クラブでドリンクを頼もうとすると、店員が遼平の顔を見て「進司くん…?」と驚きます。
父の過去に、また一歩近づく出来事でした。
その頃、朋子の元には遼平からの手紙が届きます。
にこべぇの写真に、こんなかわいい犬と暮らしてるなんてずるい!!と崩れます。笑
初めて見る遼平の文字から伝わる想いに胸が温かくなります。
祖父のこと、寂しさ、自分の弱さ、
そして「朋子と生きていきたいけど、依存したくはない」という正直な気持ち。
朋子は、もうゆいと暮らしていることを隠したくないと、涙ながらに打ち明けるのでした。
おまけ漫画
毎巻恒例のおまけ漫画も収録されています♪
短いながらもクスッとできて印象に残る内容なので、ぜひ単行本でチェックしてみてください♪
『自転車屋さんの高橋くん 8巻』感想
8巻は、遼平の心の揺れ動きがとても丁寧に描かれていて、読むたびに胸が締めつけられました。
祖父の倒れる出来事や過去を知ることで、遼平がずっと目を背けてきた“家族”と向き合わざるを得なくなっていくのが印象的です。
また、進司(ゆい)も同じように、親から十分な愛情を受けられなかった背景を抱えていて、世代を越えた痛みが静かに伝わってきました。
なかなか安心できる場面が訪れず、読者としても苦しくなる8巻。
それでも、手紙という形で気持ちを伝えようとする遼平が、とても愛おしかったです。
朋子が「もう隠したくない」と決意したラスト。
次巻で2人・家族がどんなふうに向き合うのか、気になって仕方ありません…!
『自転車屋さんの高橋くん 8巻』を読む
▼1・2巻はAmazon Kindleで無料でしたが、3巻からは有料になります。
『自転車屋さんの高橋くん 8巻』まとめ
8巻は、遠距離恋愛の寂しさだけでなく、
家族・過去・自分自身と向き合うことの難しさが重く描かれた一冊でした。
子犬との出会いや手紙など、やさしいエピソードの中に、
遼平の弱さと成長の芽が確かに感じられます。
そして、ついに朋子が“真実を伝える”覚悟を決めたところで物語は次へ。
静かだけれど大きな転換点となる巻で、続きを読まずにはいられません。




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