『自転車屋さんの高橋くん』は、仕事に疲れた大人女子が“予想外の優しさをくれる年下男子”に少しずつ心を溶かされていく恋愛漫画です。この記事では1巻のネタバレあらすじと感想を紹介します。ここから先はネタバレを含むのでご注意ください。
作品情報
- 作者:松虫あられ
- ジャンル:大人の恋愛・年下男子・日常系
- 既刊:1巻〜9巻(2025年9月30日)
- 配信サイト:コミックシーモア、ebookjapan、Amebaマンガなど
キャラ紹介
飯野朋子(はんの ともこ)・通称パン子(30)
気弱で、人に強く言えないアラサーOL。頼まれると断れず、職場でもセクハラまがいの言動に何も言い返せないほど“NOが言えない”性格。
高橋遼平(たかはし りょうへい)(26)
近所の自転車店で働く、ちょっとヤンチャな雰囲気の年下男子。見た目はヤンキーっぽいが根は優しく、困っている人に迷わず手を差し伸べる世話焼きタイプ。強引なところもあるが、その裏にある誠実さと不器用な優しさが魅力。
【ここからネタバレ】1巻のあらすじ
1話
ある日、朋子の自転車のチェーンが外れてしまい、帰り道で立ち往生してしまいます。
困っているところに通りがかったのが、ヤンキー風の青年・遼平。
見た目とは裏腹に手際よくチェーンを直し、「ブレーキもうるさいから修理したほうがいい」とだけ言い残して去っていきます。
突然の出来事に戸惑いつつも、なぜブレーキのことまで分かったのか…と小さく疑問が残るのでした。
2話
職場では、セクハラまがいの発言をする上司に何も言い返せず、朋子は気持ちのやり場がない日々を送っていました。
そんな中、同僚のキミちゃんが助けてくれたり、イケメンの山本が缶コーヒーを配って注目を浴びたりと、人間関係にも疲れがたまっていきます。
その帰り道、再び遼平と遭遇。
すぐにライトが切れていること、ブレーキを直していないことを指摘され「うちに持ってこい」と言われます。
驚きつつ理由を尋ねると、遼平の家が自転車屋だと知り、朋子はようやく納得します。
3話
会社の飲み会では、料理の取り分け役を押し付けられたり、飲めないビールを強要されたりと、いつもの“断れない自分”が発動してしまい、改めて落ち込む朋子。
翌日、遼平に言われた通り自転車を持っていくと、修理の間にと、自宅兼店舗の居間へ案内されます。
そこで用意されていたのは、朋子が観たいと思っていたヒーロー映画と、たくさんのバナナ。
思いがけないおもてなしに、自然と緊張がほぐれ、映画に熱中して独り言をつぶやいてしまうほど。
会計の段になってお金が足りないことに気づき焦るものの、遼平は「晩ごはん奢って」と軽く言って受け止めてくれます。
そこでようやく、遼平は自分の名前を明かします。
4話
晩ごはんに行くことになり、朋子が調べたお店へ向かうはずが、遼平は「こっちがいい」と手を引いて別のお店へ。
着いたのは、幼なじみの将やんが営む中華屋でした。
そこに遼平の友人・テルちゃんも現れ、朋子は“見た目よりずっと穏やかな交友関係なんだな”と意外に感じます。
料理を取り分けようとした朋子に、遼平は「食べたい分だけ自分で取ったほうがおいしいよ」と声をかけます。
その何気ない一言が、朋子にはとても優しく響き、自然と笑顔がこぼれます。
帰り道、朋子は「今日は楽しかったです」と素直な気持ちを伝え、ふたりの距離がぐっと近づきます。
翌朝、自転車で出勤する朋子に遼平が声をかけ、いつものパンを差し出しながら「まだ名前聞いてない」と言います。
こうしてようやく、朋子も自分の名前を伝えるのでした。
5話
会社の同僚で“イケメン枠”として人気の山本さんと、映画を見に行くことになってしまった朋子。
待ち合わせ前から気が重く、「帰りたい」「胃が痛い」と心の声。
どの映画を見るか相談する中で、朋子がドラえもん映画を提案。しかし山本さんは「俺、ドラえもんは小5で卒業したよ!」と笑い飛ばします。
そのまま、よくある恋愛映画を勧められ、なんとなく流される形で映画館へ。
飲み物を買いに行った山本さんを待っていると、なんと遼平と、中華屋で会ったまさやんと子ども・テルちゃんと再会。
そこへ山本さんがヤンキーに絡まれていると勘違いして割って入り、遼平は「彼氏と来とったんか」とだけ言い残して去っていきます。
映画が始まっても、作品は全然おもしろくないうえ、山本さんは途中でスマホをいじり始める始末。
耐えられなくなった朋子は「お手洗いに行きます」と席を立ち、ロビーのソファで「私と山本さんは、良いと思うことも、嫌だと思うことも全然違うんだ…」と考える。
すると、ふいに隣へ遼平が座り「彼氏はええのか?」と声をかけてくれます。
その瞬間、気持ちがあふれ、思わず涙がぽろり。
ドラえもんを笑われたこと、観たくない映画を我慢して見ていること、スマホをいじられたこと…。
どれも“嫌と言えない自分”が悪いと分かっていても、涙は止まりません。
それを聞いた遼平は顔つきを変え、本気で怒り出します。
その真っ直ぐさを見て、「遼平くんが怒ってくれたから、もう大丈夫です」と気持ちを落ち着かせた。
スマホに山本さんから連絡が入り戻ろうとすると、遼平が朋子の手を取って引き留めついにふたりは連絡先を交換します。
6話
朋子は実家へ帰省します。
母とは不仲ではないものの、どこか距離があり、そっけない態度に居心地の悪さを覚えます。
地元の友人たちとお茶をしても、同棲の話を自分だけ知らなかったり、会話に入り込めなかったりと、疎外感が募るばかりでした。
家に戻ると母から「あんた、いい人いないの?」と聞かれ、思わず遼平の顔が浮かびます。
しかし母は「まともな人と付き合いなさいよ」と言い、なんだか胸の奥がざわつくのでした。
岐阜へ戻る新幹線の中で、カバンにいつの間にか封筒が入っていることに気づきます。
中には、母がそっと入れたお金。
素直になれない母なりの優しさなのかもしれないけど、朋子の顔は曇ったまま。
岐阜に戻り、ふらりと立ち寄った居酒屋で日本酒を飲んでいると、ちょうど遼平からLINEが。
思わず「奢るから来て」と誘ってしまいます。
酔いが回った朋子は、遼平の肩にもたれ「お母さんのところは、私の居場所がない」と涙ながらにこぼしてしまいました。
7話
酔い潰れた朋子を、遼平はおんぶして自転車屋まで連れて帰ります。
その途中、朋子は「この温もり、覚えてる気がする…」と思いながら眠り込んでしまいます。
目を覚ますと、遼平の膝枕の上で寝ていて驚愕。
状況を聞くと、自分がつぶれてしまったことを知り、ただただ謝るばかりの朋子。
遼平は「実家で何かあったんか?」と聞き、
「いつも通り」と答えた朋子に「“居場所がない”のが、あんたのいつも通りなんか?」と静かに問いかけます。
朋子はぽつりぽつりと言葉をこぼします。
「人をイラつかせるのが怖くて…自分の気持ちも言えない。
誰かと一緒にいても、ずっと一人みたいで…」
それに対し遼平は、
「それが本当の気持ちなんじゃな」
「俺は思ったことしか言えんし、やりたくないことはやらん。
でもあんたは、好きでもない人のために気ぃ使って、観たくもない映画を観て…偉いと思うよ」
と、まっすぐ言葉を返します。
その優しさに涙する朋子。
遼平は自分とご飯行ったのも嫌だったのか、俺が怖いかとたずねます。
朋子は首を振り、今は違う、怖くないと答えました。
その言葉を聞いた遼平は、そっと朋子にキスをします
8話
遼平とのキスが頭から離れず、仕事中もついぼんやりしてしまう朋子。
キスの先に進みそうになったことを思い返し、遼平は「大丈夫になったら言って」と優しく受け止めてくれました。
仕事帰り、遼平と偶然会い、隣町の花火大会へ。
出店の食べ物を並んで食べたり、ふたりで過ごす時間はとても心地よく、朋子は遼平の家族のことや、どんな風に生きてきたのかもっと知りたいと感じ始めます。
そんな中、祭りの人混みの中で山本さんの姿を見つけた遼平は、ぐっと睨み、朋子の手を取って急に走り出します。
「オレ、朋ちゃんとはずっと前に…」
と言いかけたところで花火が大きく打ち上がり、その声はかき消されてしまいました。
感想
1巻を読み終えてまず感じたのは、「ああ、この作品…心がほっとするなぁ」ということ。
朋子と高橋くんの距離感がすごく良くて、ゆっくり仲良くなっていく雰囲気に自然と引き込まれました。
やさしい絵柄も作品の空気とぴったりで、読んでいてとても心地いいです。
ストーリーの中には、セリフで説明されていない“空気感”がちゃんとあって、
表情や仕草からだけでもキャラの気持ちが伝わってくるところが、この作品ならではの魅力だなと思いました。
特に朋子の「人に合わせすぎてしまう感じ」は、読んでいて胸に刺さるものがあり、思わず共感してしまいます。
そして高橋くん。
ちょっと強めなところもあるけれど、根っこはとても優しくて思いやりがあって…読みながら何度も「こういう人、いいなぁ」と思ってしまいました。
強めの岐阜のなまりがまたいいんですよね…♡
派手なドラマがあるわけじゃないのに、読み終わるとじんわり温かい気持ちが残る1巻でした。
疲れている時に読むと、すごく癒されるタイプの作品だと思います。
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まとめ
『自転車屋さんの高橋くん』1巻は、ふたりのゆっくり縮まっていく距離感がとても心地よくて、読むと優しい気持ちになれる1冊でした。
人に合わせてしまう朋子の葛藤や、ストレートに向き合ってくれる高橋くんの言葉がじんわり響きます。
日常の中のちょっとした温かさを感じたいときに、ぴったりの作品です。
また、1巻最後に遼平が残したセリフの意味はいったいなんなのか?続きが気になりますね!
Kindleでは1~2巻が無料で読めるので、この機会にぜひゆっくり楽しんでみてください。


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